いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日も前回に引き続き【多数派工作について その3】をご紹介したいと思います。
●武田との和議で、景勝が優勢になった!
交渉相手は武田家の家臣・跡部勝資と長坂長閑斎だ。『甲陽軍艦』では、この2人はあまりほめられていない。兼続は長坂と跡部の2人に2千両づつ渡し、「1万両でなんとか和議を結べないか」と申し込んだ。
6月7日には、武田方の跡部勝資から上杉方へ返事が来た。
「突然のお手紙に喜んでいます。」という。
ワイロが効いたのだ。さらに、6月12日には、景勝が誓詞を出すと、今度は「和議を承諾する」と返事が来た。
●信玄の娘の菊姫が嫁いでくる
武田軍は戦いがなくなったので、道路整備をして帰ることにした。
12月23日、景勝は勝頼の妹「菊姫」と婚約する。菊姫は信玄の五女で、側室油川夫人の子だ。新田次郎の『武田信玄』でも、油川夫人は甲州一の美人だから、菊姫も美人だろうといわれている。
菊姫は1558年生まれで、嫁いだときは22歳でした。
●婚約したら総攻撃だ
勝頼にとってありがたい。この天正6年のとき、勝頼は「長篠の戦い」で信長に負けていた。
勝頼は「敵は信長と家康だ。ここは上杉と和解して、三方に敵を作らない方がいい」と考えた。
景勝と兼続も「どうやら北条も動かないし、これで背後を討たれる心配もなくなった」と安心した。
さて、翌年の天正7年2月1日、景勝は大軍を編成して、御舘の府内に進軍した。
菊姫の輿入れこの年の10月20日なので、婚約は本当に政略的なものでした。
次回からは。、景虎の最後についてご紹介したいと思います。
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